2級ボイラー技士試験top
法律・経営・経理・ビジネス法律・経営・経理・ビジネスIT・Web・情報・通信・電気建築・不動産自然環境・衛生語学・旅行その他

2級ボイラー技士試験とは?

2級ボイラー技士の資格を取得するには、厚生労働大臣が指定した指定試験機関「(財)安全衛生技術試験協会」が実施している2級ボイラー技士試験に合格しなければなりませんが、受験資格要件の変更により、平成24年度4月1日以降は受験資格がなくなったため、実質、誰でも自由に受験することができるようになりました。

ただし、実務経験のない方は2級ボイラー技士免許申請の際にボイラー実技講習修了証が必要になってくるので、その点に注意が必要です。
ボイラー実技講習とは…
これまで実務経験のない者は、都道府県労働局長が指定するボイラー実技講習を受け、修了証を手にすることで、2級ボイラー技士試験の受験資格を得ることができましたが、先に説明したように、平成24年4月1日以降は受験資格がなくなりました。

しかし、実務経験のない方が2級ボイラー技士免許申請をする際には、ボイラー実技講習修了証が必要になってくるので、実技講習の重要性に変わりはありません。

なお、ボイラー実技講習の詳細についてはボイラー実技講習の基礎知識をご覧ください。
資格区分 国家試験
受験資格 なし(平成24年4月1日以降)
試験日 1~2回 / 月 [地域によって異なる]
受験手数料 6,800円
試験時間 3時間
試験形式 マークシート方式 [五肢択一]
試験科目 Ⅰ.ボイラーの構造に関する知識(10問)
Ⅱ.ボイラーの取扱いに関する知識(10問)
Ⅲ.燃料及び燃焼に関する知識(10問)
Ⅳ.関係法令(10問)
合格基準 科目ごとの得点が40%以上で、かつ、合計点が60%以上であること
合格率
[H27年度]
受験者:28,060人 / 合格者:16,935人 / 合格率:60.4%
主催団体 本部:(公財)安全衛生技術試験協会
   〒101-0065 東京都千代田区西神田3-8-1千代田ファーストビル東館9階
   TEL:03-5275-1088

徹底分析!2級ボイラー技士試験の難易度と勉強法

ここ数年における2級ボイラー技士試験の合格率は、概ね50~60%前後で推移していますが、公的資格や民間資格などに比べると、難しいとされる国家試験の中では、この数値は高い方です。
年度 受験者 合格者 合格率
H23 33,438 16,433 49.1%
H24 34,538 18,533 53.7%
H25 32,634 18,927 58.0%
H26 29,965 17,056 56.9%
H27 28,060 16,935 60.4%
また、これまでの過去問題を振り返ってみても、例年、標準レベルの問題が出題されていることから、それほど難易度は高くないため、しっかりと試験対策を行ってさえいれば、独学でも十分合格が狙える試験と言えるでしょう。

しかし、2級ボイラー技士試験では、下記のような合格基準が設けられている点に注意が必要です。
4科目の合計点が60%以上、かつ、科目ごとの得点が40%以上の2条件で合否を判定
試験攻略ポイントつまり、2級ボイラー技士試験の合格基準は1科目でも40%(4点未満)を切る科目があると、たとえ総合点で60%以上を超えていても不合格になってしまうということです。

したがって、すべての試験科目を均等に勉強するよりも、自分にとっての得意科目と苦手科目を見極めつつ、各科目ごとに学習時間を調節(苦手科目にかける学習時間は多めに割く)しながらバランスのよい学習を心がける必要があります。
2級ボイラー技士試験対策の勉強法
2級ボイラー技士試験の試験時間は3時間なので、計算上、1問当たりに掛けられる時間は〝4分30秒〟(もちろん、見直し時間や問題の内容によって解答時間は変わってきますが…)となります。
試験科目 問題数 試験形式・時間
ボイラーの構造に関する知識 10問(問1~10) 40問 マークシート方式
[五肢択一]
3時間
ボイラーの取扱いに関する知識 10問(問11~20)
燃料及び燃焼に関する知識 10問(問21~30)
関係法令 10問(問31~40)
この持ち時間が長いとみるか短いとみるかは人それぞれですが、同じ試験形式をとる宅建試験(全50問/2時間)などに比べると、十分、余裕を持って解答を導き出せるはずです。

そこで、2級ボイラー技士試験は次のような特徴がみられることから、テキストを通読した後、過去問を中心に問題を解き、解らなかった箇所はテキストを読み返すといったオーソドックスな反復学習法が有効と考えます。
チェック例年、数値等を入れ替えた類似問題が頻出している!

チェック単純にボイラーに関する知識を問うような問題が多数出題されており、基礎知識を基に応用力が試される問題は少ない!
ただし、本試験で出題される問題は、ケアレスミスを誘いかねない〝正誤問題〟や〝組合せ問題〟などがランダムに出題されているので、問題文を最後までしっかりと読み、つまらないミスをしないよう細心の注意を払いながら解いていくことが大切です。
2級ボイラー技士試験対策の勉強法
2級ボイラー技士試験は、例年、出題パターンがほぼ決まっていることから、まず最初に試験範囲を網羅したテキストを一通り勉強した後、問題集を使った反復練習で知識を深めていくオーソドックスな学習法が効果的です。

また、問題集に取り掛かる際には、常に正解肢以外の選択肢についても理解を深めるようにしておくと効率よく学習が行えます。

※ 理由:正解肢以外の選択肢は試験で問われるような重要ポイントであることも多いので、他の選択肢のどの部分が誤っている(あるいは正しい)のかを正しく理解しておくことは重要!

したがって、使用テキストや問題集選びは、これから学習する者にとって、非常に大きな意味をもってきますが、教材の向き不向きは個人差も大きく、ボイラー技士という専門色の強い資格試験であることから、ビギナー受験者は特に、ある程度実績のある教材を選んだ方が無難かもしれません。
チェック図・イラストが適度に挿入されている!

図やイラストを挿入することによって、文章だけでは理解しづらい内容もイメージしやすくなる。

チェック文字が大きい!

文字だけが、一面びっしり詰まっているような参考書やテキストは読みづらいだけでなく、見ているだけでウンザリしてくる。

チェック解説文が詳しい!

問題集を選ぶ際には、解答しか掲載されていないものは×!どこが間違っているのか、その説明が記載されているものを選ぶこと。

チェック収録問題数が多い!

数多くの問題集を買い込むよりも、使用する問題集の数は限定して反復練習した方がよい。そのため100問以下しか掲載されていない問題集は控えるべきかもしれない…