ビジネス実務法務検定試験2級問題集
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東京商工会議所が主催しているビジネス実務法務検定試験は、受験者の能力に応じて1級・2級・3級の3階級に区分されています。

各級のおおよそのレベル(難易度)や合格率については下記表のとおりですが、大半の受験者は、とりあえず2級合格をひとつの目標としているようです。

※ 1級は試験形式が大きく異なり、より高度な知識が求められる難解な試験のため、挑戦者は極端に減っています。
等級別の基準と出題レベル
しかし、2級ともなると3級試験に比べ、問われる法知識も、より理解力が求められるため、マークシート方式の試験形式とはいえ、侮れない内容となっています。

したがって、3級試験に合格したからと言って、2級試験も楽勝だろうと高を括っていると痛い目を見るので要注意ですが、2級程度のレベルであれば、ビギナー受験者でも独学で十分合格を狙える試験であることは間違いありません。

ビジネス実務法務検定試験は、日商簿記ほどメジャーな検定試験ではありませんが、ビジネスの現場で実際に役立つ法知識が身に付くとして、特に社会人の方を中心に注目されている資格であり、毎年、大勢の受験者がチャレンジしているので、市販テキストや問題集の数も、以前に比べるとそこそこ充実してきました。

そこで、ビジネス実務法務検定試験2級対策には、いったいどんな問題集を使ったらよいのか迷ってしまうという方のために、試験対策向けの問題集をいくつか紹介しておくので、興味のある方は参考にしてみて下さい。

ビジネス実務法務検定試験2級公式問題集


ビジネス実務法務検定試験を主催している東京商工会議所検定センターが関与している2級問題集。

過去問を中心とした問題集であり、解説も比較的丁寧で解りやすい。

本試験で狙われそうな重要事項や新法、法改正についてはひととおり押えてあるので、公式テキストと併用しながら反復練習することで、2級試験合格に必要な実力は十分に身に付くだろう。

ただし、他の市販問題集などに比べると、若干、使い勝手が悪い面(問題と解答が離れたページにある)もみられるので、その辺は受験者の好みが分かれるところである。


ビジネス実務法務検定試験2級精選問題集

過去に出題された数回分の本試験問題を分析し、狙われそうなポイントを分野別にまとめた2級問題集。

問題のすぐ裏ページに解答・解説が掲載されているので、人によっては使いやすいと感じるだろう。

各問題ごとに難易度を★印で表記するなど出題レベルを意識した内容になっており、解説も、そこそこ詳細にまとめられているので、本書をマスターすれば、かなりの実力が身に付くのではないだろうか。

また、直近の本試験の全問題(つまり過去問)が2回分収録されているので、実践トレーニングとしても利用できるが、できればもう数回分の問題を収録してほしいところである。

ビジネス実務法務検定試験2級一問一答エクスプレス

大手スクールTACが関与しているビジネス実務法務検定試験2級対策向けの市販問題集。

この手の資格試験対策には定評のあるTAC出版だけに、見開き(左ページに問題 / 右ページに解答・解説)で使い勝手の良い構成になっており、効率よく学習できる。

本書は一問一答形式の問題集なので、単に過去問題や練習問題を解くよりも、要領よく知識のインプットが図れることから、試験直前の追い込み時期の最終チェック教材として活用するのもよいだろう。

ただし、コンパクトにまとめた分、問題分や解説文が簡潔過ぎるので、より詳しい解説や知識の補充を求める方にとっては、物足りなさを感じる一冊かもしれない。

ごうかく!ビジネス実務法務検定試験2級攻略問題集

本書は、本試験で満点を目指すための問題集ではなく、あくまで合格することをも目的としたビジネス実務法務検定2級問題集である。

そのため、本試験で狙われやすいであろう出題頻度の高い問題に絞って掲載しているため、人によっては物足りなさを感じてしまうかもしれない。

また、問題を厳選している分、簡潔でテンポよく学習できるが、そのウリが、初学者にはかえってマイナス働き、理解力が中途半端のままに終わってしまうことも考えられるため、本書を利用するのであれば、ある程度、知識があった方が勉強はスムーズに進みそうだ。

なお、本書はSTEP1で知識を確認する一問一答、STEP2で知識をまとめるポイント整理、 STEP3で実力を試す本試験形式問題と、段階的に実力を身につけられる3ステップ構成が特徴の問題集である。