法学検定の合格率top
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法学検定は民間資格ではありますが、権威ある(公財)日弁連法務研究財団と(公社)商事法務研究会が共同主催する全国規模の試験であり、かつ、法学に関する学力が客観的に評価できるとして、特に学生から注目を浴びている検定試験のひとつです。

これまで、法学検定は2~4級に区分されていましたが、2012年度以降、法科大学院時代に合わせた制度設計の一環として、従来の名称が下記のように変更されました。
法検:名称の変更
そこで、まずは受験者が気になるであろう法学検定試験の合格率を、これまでの受験者データを基に等級ごとにまとめておくので、自分が希望する級の法学検定試験の合格率が、いったいどのくらいの水準で推移しているのかチェックしてみてください。

分析!法学検定 合格率の推移状況:ベーシック〈基礎〉コース(旧4級)

法律学を学ぶ上で、最低限押さえておかなければならない基本的な法知識を問う問題(単純に法知識を知っているかどうかを問う程度のレベル)で構成されているのが、このベーシックコース(旧4級)です。

※ 試験制度の変更により、2012年度以降は、試験科目の問題数が変わっています。

出題範囲も、憲法・民法・刑法・法学入門に限定されており、公式問題集の範囲内での出題が中心(6~7割)なので、それさえしっかり学習しておけば、合格ラインを割るということはありません。

そのため、法学検定ベーシックコースの合格率は極めて高く、例年50~60%台という高い水準で推移しています。
実施年度 志願者(人) 受験者(人) 合格者(人) 合格率 合格ライン(計60問)
2002年 6,610 5,794 3,721 64.2% 34点以上
2003年 6,422 5,593 3,518 62.9% 36点以上
2004年 5,611 4,934 2,484 50.3% 33点以上
2005年 5,070 4,492 2,748 61.2% 33点以上
2006年 4,569 4,023 2,407 59.8% 33点以上
2007年 4,944 4,340 2,444 56.3% 33点以上
2008年 4,045 3,592 1,815 50.5% 31点以上
2009年 3,446 3,064 1,887 61.6% 34点以上
2010年 3,430 3,072 1,925 62.7% 34点以上
2011年 3,273 2,882 1,798 62.4% 33点以上
2012年 3,411 3,039 1,868 61.5% 31点以上
2013年 3,175 2,801 1,797 64.2% 32点以上
2014年 3,226 2,834 1,614 57.0% 30点以上
2015年 3,482 3,026 1,823 60.2% 30点以上

分析!法学検定 合格率の推移状況:スタンダード〈中級〉コース(旧3級)

試験開始当初に比べると、受験者数の減りが気になりますが、スタンダードコース(旧3級)における、ここ数年の合格率はほぼ安定しており、概ね50%前後で推移しているようです。

※注:試験制度の変更により、2012年度以降は、級内のコース別が廃止され、試験科目の問題数も変わっています。

法学検定スタンダードコースは、ベーシックコース同様、公式問題集からの出題が中心となるので、その問題集さえしっかりと理解しておけば、合格ラインには十分届く試験といえるでしょう。
実施年度 志願者(人) 受験者(人) 合格者(人) 合格率 合格ライン(計75問)
2002年 9,793 8,471 5,354 63.2% 一般・司法・企業コース:41点以上
行政コース      :43点
2003年 9,939 8,698 4,720 54.3% 一般・司法・企業コース:43点以上
行政コース      :42点以上
2004年 8,197 7,324 3,601 49.2% 45点以上 / 各コース
2005年 6,565 5,748 2,808 48.9% 45点以上 / 各コース
2006年 6,152 5,383 2,892 53.7% 45点以上 / 各コース
2007年 5,357 4,692 2,409 51.3% 45点以上 / 各コース
2008年 4,674 4,094 2,225 54.3% 45点以上 / 各コース
2009年 3,772 3,288 1,700 51.7% 42点以上 / 各コース
2010年 2,915 2,559 1,284 50.2% 42点以上 / 各コース
2011年 3,090 2,690 1,458 54.2% 45点以上 / 各コース
2012年 2,456 2,081 1,071 51.5% 40点以上
2013年 2,133 1,788 982 54.9% 40点以上
2014年 1,925 1,609 849 52.8% 42点以上
2015年 1,835 1,534 842 54.9% 43点以上

分析!法学検定 合格率の推移状況:アドバンスト〈上級〉コース(旧2級)

アドバンストコース(旧2級)ともなると、マークシート方式による解答形式とはいえ、単なる法知識が身に付いているかだけでなく、一定水準以上の体系的な法学知識や理解力が求められ、より細かな知識や応用力が問われるため、ベーシックコース(旧4級)、スタンダードコース(旧3級)に比べると難易度はグッと上がってきます。

※注:試験制度の変更により、2012年度以降は、級内のコース別が廃止されました。

そのため、下位級で習得すべき基礎知識をしっかりとマスターした上で取り組まないと解答へたどりつかない問題も少なくありません。

また、法学検定アドバンストコースは、公式問題集からの出題がメインとなるわけではないため、ただやみくもに市販の問題集を解いているだけでは厳しく、15~20%という低水準で推移している合格率が、上級試験の難しさを物語っています。
実施年度 志願者(人) 受験者(人) 合格者(人) 合格率 合格ライン(計55問)
2002年 4,468 3,881 804 20.7% 33点以上 / 各コース
2003年 3,187 2,794 458 16.4% 31点以上 / 各コース
2004年 2,237 1,924 306 15.9% 32点以上 / 各コース
2005年 2,985 2,521 399 15.8% 32点以上 / 各コース
2006年 2,396 1,982 306 15.4% 32点以上 / 各コース
2007年 2,057 1,705 270 15.8% 33点以上 / 各コース
2008年 1,647 1,379 250 18.1% 37点以上 / 各コース
2009年 1,445 1,216 199 16.4% 33点以上 / 各コース
2010年 1,166 964 190 19.7% 35点以上 / 各コース
2011年 1,146 963 160 16.6% 34点以上 / 各コース
2012年 1,157 952 191 20.1% 35点以上
2013年 1,016 867 173 20.0% 32点以上
2014年 847 707 130 18.4% 35点以上
2015年 653 538 102 19.0% 31点以上