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矢印コレだけは押える!1級建築施工管理技士試験の受験資格

矢印コレだけは押える!2級建築施工管理技士試験の受験資格
建築施工管理技士の資格を取得するには、一般財団法人・建設業振興基金(建設業法に基づく国土交通大臣指定の指定試験機関)が実施する技術検定試験(いわゆる、建築施工管理技士試験)に合格しなければなりませんが、この国家試験は誰でも自由に挑戦できるわけではありません。

つまり、一定の受験資格が無い者には試験を受けさせない仕組み(制度)になっています。

そのため、建築施工管理技士の資格取得を目指す方は、試験直前(申込手続)になってから自分には受験資格が無かった!ということがないよう、必ず最新情報をチェックしてもらいたいところですが、1級と2級とでは受験資格の内容が異なってくるので、参考までに、その違いについてザッとまとめておきましょう。




コレだけは押える!1級建築施工管理技士試験:受験資格の詳細

1級建築施工管理技士試験受験資格は、学歴や資格に加え、実務経験年数により満たすべき条件が異なってきますが、学科試験に関しては、たとえどんな学歴や資格の持ち主であっても、最低3年以上(指定学科の大卒者)の実務経験が必要になってきます。

なお、この実務経験年数には「指導監督的実務経験」1年以上を含むことが条件のひとつですが、指導監督的実務経験とは、次のような経験が該当します。

指導監督的実務経験とは?… 現場代理人、主任技術者、工事主任、設計監理者、施工監督などの立場で、部下・下請けに対して工事の技術面を総合的に指導監督した職務経験(発注者側の現場監督技術者等として総合的に指導・監督した経験も含む)。

また、指導監督的実務経験として「専任の主任技術者」を1年以上経験した方は、【表1】中印がついている実務経験年数に限り《2年間》の短縮が可能です。
【表1】 学科試験の受験資格
区分 学歴 or 資格  実務経験年数
指定学科 指定学科以外
(1) 大学 卒業後3年以上 卒業後4年6か月以上
短大 or 5年制高等専門学校 卒業後5年以上 卒業後7年6か月以上
高等学校 卒業後10年以上 卒業後11年6か月以上
その他 15年以上
(2) 2級建築士試験合格者 合格後5年以上
(3) 2級建築施工管理技術検定合格者 合格後5年以上
(4) 2級建築施工管理技術検定
合格後5年未満の者
短大 or 5年制高等専門学校 (1)の区分で確認 卒業後9年以上
高等学校 卒業後9年以上 卒業後10年6か月以上
その他 14年以上※

★ … 指定学科とは、国土交通省令で定めている学科のことで、建築学科・土木工学科・森林土木学科・鉱山土木学科・
砂防学科・治山学科・農業土木学科・縁地学科・造園学科・都市工学科・衛生工学科・電気工学科・機械工学科を指します。
実務経験に該当する内容について…
建築施工管理技士試験における実務経験とは、主に次のような職務経験を指し、研究所や学校、訓練所等における研究・教育および指導業務(保守・点検、設計業務 等)などは認めないとしています。
実務経験
建築工事において、現場施工・施工管理・総合管理・設計監理・施工監督に従事した経験のこと。つまり、建築工事の施工に直接的に関わる技術上すべての職務経験が該当し、具体的には次のようなものを指す。
・受注者(施工図の作成や補助者を含む)として施工を管理(工程管理、品質管理、安全管理等を含む)等した経験
・発注者側における現場監督技術者(補助者を含む)等としての経験
・設計者(補助者を含む)等による工事監理の経験
※ 実務経験の内容に不安のある方は、必ず試験機関等に問い合わせ、直接ご確認ください。
一方、実地試験における受験資格は【表2】のとおりです。
【表2】 実地試験の受験資格
(1) 本年度1級建築施工管理技術検定学科試験の合格者
(2) 前年度1級建築施工管理技術検定学科試験のみの合格者 学科試験免除者
(3) 1級建築士試験の合格者で、なおかつ1級建築施工管理技術検定学科試験の受験資格を有する者




コレだけは押える!2級建築施工管理技士試験:受験資格の詳細

2級建築施工管理技士試験も1級と同様、受験資格は学歴や資格、実務経験年数などによって条件が変わってきますが、学科試験および実地試験を同時に受験される方の受験資格に関しては【表3】のとおりで、受験者の負担は若干軽減(1級に比べると実務経験年数が平均して短い)されています。
【表3】 (学科+実地)試験の受験資格
区分 学歴 or 資格 実務経験年数
指定学科 ★ 指定学科以外
(1) 大学 卒業後1年以上 卒業後1年6か月以上
(2) 短大 or 5年制高等専門学校 卒業後2年以上 卒業後3年以上
(3) 高等学校 卒業後3年以上 卒業後4年6か月以上
(4) その他 8年以上
★ … 指定学科とは、国土交通省令で定めている学科のことで、建築学科・土木工学科・森
林土木学科・鉱山土木学科・砂防学科・治山学科・農業土木学科・縁地学科・造園学科・都
市工学科・衛生工学科・電気工学科・機械工学科を指します。
なお、2級試験は「建築」「躯体」「仕上げ」の3種類の資格に別れますが、受験種別が「躯体」と「仕上げ」の場合(「建築」は不可!)は、【表4】次のような受験資格が設けられているため、【表3】にかかわらず受験することができます。
【表4】 職業能力開発促進法による技能検定
受験種別 技能検定職種 級別 必要な実務経験年数
躯体 鉄工(構造物鉄工作業)、とび、ブロック建築、型枠施工、鉄筋施工(鉄筋組立作業)、鉄筋組立て、コンクリート圧送施工 1級 問わない
2級 4年以上
平成15年度以前に上記の検定職種に合格した者 問わない
単一等級エーエルシーパネル施工 問わない
仕上げ 建築板金(内外装板金作業)、石材施工(石張り作業)、石工(石張り作業)、建築大工、左官、タイル張り、畳製作、防水施工、内装仕上げ施工(プラスチック系床仕上げ工事作業、カーペット系床仕上げ工事作業、鋼製下地工事作業、ボード仕上げ工事作業)、床仕上げ施工、天井仕上げ施工、スレート施工、熱絶縁施工、カーテンウォール施工、サッシ施工、ガラス施工、表装(壁装作業)、塗装(建築塗装作業)、れんが積み 1級 問わない
2級 4年以上
平成15年度以前に上記の検定職種に合格した者 問わない
単一等級れんが積み 問わない
※ 詳細については、必ず公式HP等で最新の情報をチェックしてください。
学科試験のみの受験資格
2級建築施工管理技士試験は、1級とは異なり、学科試験と実地試験が同日に行われますが、下記に示す受験資格に該当する者は、学科試験のみ(または実地試験のみ)の受験が可能です。
学科試験のみ 試験実施年度において満17歳以上となる方
(平成28年度のケース:生年月日が平成12年4月1日以前の方が対象)
実地試験のみ 次にあげる(1)(2)に該当し、「学科+実地試験受験」の受験資格を有する者は、実地試験のみを受験(学科試験免除)できる

(1)1級建築士試験の合格者
(2)2級建築施工管理技術検定試験の「学科試験のみ受験」の合格者で有効期間内の者
このように、建築施工管理技士試験の受験資格は、若干複雑になっているので、不安な方は一般財団法人・建設業振興基金試験研究本部等にお問い合わせください。
TEL :03-5473-1581(9:00~17:30)※ 土・日曜日及び祝日は休業
メールアドレス :k-info@kensetsu-kikin.or.jp