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矢印コレだけは押える!準1級面接試験の概要

矢印サービス接遇検定準1級:面接試験の攻略ポイント
サービス接遇検定準1級は、筆記試験がなく、面接試験でのみ合否判定が行われますが、ここで注意したいことは、単に面接試験をパスしただけでは、準1級の資格を得る(認定)ことはできない!という点です。

では、どうすれば準1級の正式な合格者として認めてもらえるのかというと、それはズバリ、サービス接遇検定2級にも合格することです。

つまり、準1級の取得には「準1級の面接試験」と「2級の筆記試験」という2階級の合格が必要になります。

※補足:準1級の面接試験のみ合格者は「ロールプレイング合格」となり、履歴書等でアピールしたい場合は「サービス接遇検定準1級ロールプレイング合格」と記載することができます。

サービス接遇検定準1級の取得には、このようなルールがあるということを理解した上で、準1級の面接試験の特徴や攻略ポイントについてまとめておきましょう。





コレだけは押える!準1級面接試験の概要

面接試験が組み込まれている資格試験は苦手だという人は多いと思いますが、下記資料をご覧ください。
準1級合格率の推移グラフ
上記データは、サービス接遇検定準1級の試験結果をグラフにまとめたものですが、注目すべきは合格率の高さです。

振れ幅の低い安定した推移を示しているだけでなく、平均値75.9%(第37回~第42回)という高水準を維持しているため、計算上は10人中7~8人が合格を手にしていることになります。

これは、同試験が落とすための試験ではなく、一定のスキルさえ満たしていれば合格できることを物語っており、面接試験を苦手とする受験者でも、ポイントを押えた対策を行えば、必ず試験に合格できる検定試験とみて間違いありません。

では、具体的に、どのような面接試験が行われるのか、まずはサービス接遇検定準1級の試験概要について把握しておきましょう。
サービス接遇検定準1級の試験概要
受験資格 特になし
試験日程 例年、7月・12月頃を予定(ただし、日程は地域によって異なる)
受験料 3,900円
審査コンセプト サービス接遇者に必要な相応しい話し方・態度・物腰が感じられる
試験形式 3人1組による、ロールプレイング形式の面接
試験時間 約10分 / 1組
課題 「基本言動」「接客応答」「接客対応」の3つ
審査内容(基準) ① 親近感(態度や言い方など全体の印象に親しみを感じる)
② 愛嬌(表情や所作に人に好感を与えるものがある)
③ 表情(人を和ませる表情 / 笑み、親しみが顔に表れている)
④ 振る舞い(接遇の動作に信頼できるものが感じられる)
⑤ 言い方(言い方に丁寧さと謙虚さが感じられる)
⑥ 物腰(人に接する態度に柔らかさが感じられる)
準1級の試験内容をザッとまとめると、このような感じになりますが、筆記試験とは異なり、面接試験は地域によって試験日程にズレが生じてくるので、必ず公式サイト等で自分が足を運ぶ試験会場の最新情報をチェックするようにしてください。





サービス接遇検定準1級:面接試験の攻略ポイント

サービス接遇検定準1級の特徴や試験概要を把握したところで、さっそく面接試験の攻略ポイントについて話を進めていきましょう。
攻略ポイント①
準1級の面接試験はロールプレイング形式(←実際の現場に近い場面を想定して、与えられた役を演じる(なりきる)役割演技法)で、所要時間は約10分、 原則として3人1組で行なわれます。
試験の流れ
①受付(受験票を提出し、係員の指示に従う)
矢印
②控室(面接室での受け方や試験後の説明を受ける)
矢印
③面接室(試験開始!)
面接試験の大まかな流れは上記図のとおりですが、筆記試験とは異なり、面接試験の第一の攻略ポイントは、実は面接室に入る前の段階にあります。

まずは、その主なポイントについて少しまとめてみましょう。
チェック服装(身だしなみ)

矢印特に服装に関する指定はない(この時点から既にサービススタッフとしての資質が試されているという見方もできる)が、黒や紺、グレー、ベージュ、ブラウンなど、他人に不快感を与えない程度の当たり障りない色のスーツが無難(学生なら、リクルートスーツでも問題ないかと…)。また、服装だけでなく、派手なメイクやアクセサリー類はもちろん、香水(きつい匂いは面接官に不快な思いをさせてしまう)などにも気を付けたい。なお、当日は本番が始まる前に、化粧室や手鏡で髪型やネクタイ、ストッキングのほころびなど、身だしなみの最終チェックを行うこと。

チェック受付

矢印受験者は受付から既に面接試験が始まっているという気持ちで望み、立ち振る舞いや係員との会話には気を付けたい。また、試験会場にいる係員の話し方(言葉使い)や接し方(対応)は本試験の手本となる場合もあるので、最終確認として参考にしたい。
攻略ポイント②
自分の番になると、係員が控室から面接室に案内してくれますが、面接室の状況を説明すると、面接会場によって多少の違いはでてくるものの、概ね下記図に示すような配置で試験は行われるようです。
面接室イメージ
具体的にどのような点が審査基準の対象となるのか気になるところですが、準1級の面接試験は「基本言動」「接客応答」「接客対応」の3つの課題が用意されており、面接官は特に次の6事項について審査します。
審査基準(ポイント)
親近感(態度や言い方など全体の印象に親しみを感じる)
愛嬌(表情や所作に人に好感を与えるものがある)
表情(人を和ませる表情 / 笑み、親しみが顔に表れている)
振る舞い(接遇の動作に信頼できるものが感じられる)
言い方(言い方に丁寧さと謙虚さが感じられる)
物腰(人に接する態度に柔らかさが感じられる)
ここで理解しておいてほしいことは、接遇・接客スキルというのは、6事項がそれぞれ重なり合ってはじめて理想的なサービス接遇担当者としてのスキルになるということです。

したがって、本試験で各事項を細かく切り離して考えてしまうと、かえってぎこちない対応となってしまうおそれがあるので、審査基準は必要以上に意識せず、明るく心のこもった対応を心がけることに徹した方(そもそも、よく見ると、どれも常識的な内容)が自然に振る舞え、緊張もしないで済みます。

最後に面接試験対策に欠かせない基本所作や各課題のポイントについてザッとまとめておきます。
本番で心がけたい主なチェック項目
基本 チェック面接室で審査員に声を掛けられたときは、顔や体を審査員の方に向け、相手の目を見て話をする
チェック課題に臨むときは、感謝の気持ちや謝罪の気持ちを表現(声のトーンやジェスチャーなど)することを心がける
チェック椅子に座るときは背もたれに寄りかからず、背筋を伸ばす
チェック緊張のあまり面接官を睨みつけ、きつい視線にならないよう笑顔を意識する
チェック落ち着いてゆっくりと丁寧な言葉で話す
チェック演じる行為を恥ずかしがって、モジモジしない
基本言動 (パネルを使った課題が4問:1分程度)自分の番号を呼ばれたら、面接官の前に進み、面接番号と名前を言い、提示されたパネル課題に答える。

チェック番号を呼ばれたら、面接官の方に顔を向け「はい!」と元気よく返事をする!
チェック面接官の前に立ったら会釈を忘れない!
チェック面接番号と名前を述べた後に「よろしくお願いいたします」の一言を忘れない!
チェック面接官の問いの後には「はい」という言葉を忘れない!
接客応答 (パネルを使った課題が2問:1分程度)2人目の面接官の前に移動し、提示されたパネル課題に答える。

チェック面接官の前に立ったら会釈を忘れない!
チェック課題内容によって、表情や声のトーンを使い分け、お客様が不快にならないように気持ちを伝える!
チェック接客応答で特に重視される点は「話し方」!
接客対応 (審査員をお客様に見立てた模擬販売:1分程度)3人目の面接官の前に移動し、模擬販売を行う。

チェック指示された役(販売スタッフ)になりきって、その売り場の雰囲気や言動に相応しい接客対応を心がける!
接客スキルの合否判定をする面接試験に「これが正解!」という明確な解答(セリフや行動)はないことから、特に接客経験のない受験者にとっては対策が立てにくいところですが、サービス接遇検定準1級レベルでは、非常に高度や専門スキルが求められているわけではないため、基本事項をしっかりと確認し、本試験でそれが実践できれば必ず合格することができるはずです。

ちなみに、面接試験に関しては、早稲田教育出版からDVDによる唯一の公式マニュアル(サービス接遇検定の実施団体である実務技能検定協会が関与)が販売されいているので、面接試験に不安のある方は、映像を見ながら、面接室の雰囲気や審査ポイントを把握しておくのも良さそうです。



2017年1月に開講した講座で、準1級~3級までの検定試験に対応。まだ新しい講座なので、実績がない点に不安は残るが、ユーキャンといえば、初学者を意識した教材内容に定評があり、同講座もビギナー受験者がスムーズに試験対策に取り組めるような工夫が随所に見られる点は評価したい。特に準1級合格を目標としている者にとっては、面接試験がネックとなってくるので、面接対策用の映像教材などがセットになっているユーキャン講座は、通信講座の利用を考えている者にとっては検討してみる価値がありそうだ。