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矢印コレだけは押える!電験3種試験対策 参考書&問題集


試験結果からも分かるとおり、電験3種は合格率の低い国家試験ですが、問題はすべて5肢択一のマークシート方式で行われるため、試験内容に実技問題が組み込まれていたり、記述式の筆記試験が出題される試験などに比べると受けやすい試験です。

そのため、市販教材を利用しながら、独学で合格を目指す方も少なくありませんが、電験3種対策向けに作られた書籍は多数出版されているため、いったいどの参考書問題集を使ったらよいのかわからないという方も多いようです。
受験者 合格者 合格率
平成24年度 49,452 2,895 5.9%
平成25年度 49,575 4,311 8.7%
平成26年度 48,681 4,102 8.4%
平成27年度 45,311 3,502 7.7%
平成28年度 46,552 3,980 8.5%
そこで、比較的、愛用者が多いとされる電験3種対策向けの定番書籍(参考書や問題集)を、いくつか紹介しておくので、教材選びに悩んでいる方は、少し参考にしてみてください。

※注:下記に挙げる参考書や問題集が、必ずしも試験対策に欠かせない必須教材というわけではありません。また、学習上、使いやすいと感じられる教材は、各受験者の能力(習熟度)や好み等で評価は変わってくるため、あくまで参考程度にお受け止め下さい。
テキスト・問題集選びのポイント
チェック事項2色刷り(カラー)であること!

黒1色で印刷された参考書・テキストよりも、適度な色使いで視覚的にもメリハリの効いた内容の方が飽きもこない。

チェック事項図・イラストが適度に挿入されていること!

図やイラストを挿入することによって、文章だけでは理解しづらい内容もイメージしやすくなる。

チェック事項文字が大きいこと!

細かい文字が、一面びっしり詰まっているようなテキストは読みづらいだけでなく、見ているだけでウンザリしてくる。

チェック事項解説・説明が詳しいこと!

問題集を選ぶ際には、具体的にどこが間違っているのか、その説明が記載されているものを選ぶこと。

チェック事項問題数が多く掲載されていること!

使用する問題集の数は限定して反復練習した方がよいが、あまり薄っぺらな問題集は控えるべし!


コレだけは押える!電験3種試験対策 参考書&問題集

試験対策教材:『これだけ』シリーズ
電気関連書籍を多数取り扱う電気書院より出版されている電験3種試験対策向けの参考書が『これだけ』シリーズです。

シリーズものなので、本書は試験科目ごと(理論・電力・機械・法規の4種類)にテキストが用意されているため、すべての科目をマスターするには4冊買い揃えなければならないという費用面でのネックがありますが、『これだけ』シリーズは、いずれの参考書も同形式による流れで知識の理解(定着)を図っています。

具体的には、最初に問題を提示した後、要点の説明(科目によっては、さらに詳しい解説で補足)というパターンです。

『これだけ』シリーズが良書として評価されている理由のひとつは、全体的に見て、丁寧でよくまとまっているというだけでなく、読みやすい工夫(2色刷り、適宜イラストの挿入、大きめの文字…等々)が随所になされているということが挙げられます。

しかし、テキスト(理論科目など)によっては、ある程度知識を身に付けた方でないと、内容が理解しづらいと感じられる部分も見られるため、比較的、初学者でも試験勉強に取り組みやすいおススメの1冊と言われていますが、必ずしもすべてのビギナー受験者向けに最適な参考書であるとは言えません。

ちなみに、『これだけ』シリーズの中で特に評価が高いのは〝機械科目〟のようです。
試験対策教材:『よくわかる』シリーズ
オーム社より出版されている電験3種試験対策向けの参考書が『よくわかる』シリーズで、 『これだけ』シリーズと同様、試験科目別にテキストが用意(全4冊)されています。

各論点のポイントを最初に示したうえで解説を加え、さらに関連する問題を例題として挙げるといった流れで進んでいくのが特徴で、本書は図や表を多用しながら、イメージしやすいような工夫が随所に見られるため、非常によくスッキリとまとまっているように感じられます。

そのため、トータル的にみると、『これだけ』シリーズよりも初学者向けの参考書といえるような気がします(つまり、基礎を学ぶためのテキストとしては使い勝手がよい!)。

ただし、初学者向けの参考書なので、説明が足りないと感じられる部分も見られることから、ある程度、知識のある中級者は、他のテキストを検討した方がよいかもしれません。




過去問題集
同じ形で出題されることは少ないものの、電験は過去に出題されたことのある事項が繰り返し出されるケースが目立ちます。

したがって、試験対策上、過去問題は欠かせない教材のひとつですが、電験3種に関しては5~10年分程度の問題は押えておきたいところです。

『これだけ』シリーズ同様、電気書院から出版されている『電験第3種過去問題集』は、過去10年分の問題が収録されていますが、本書の一番の特徴は、解説がズバ抜けて詳細に書かれているという点です。

また、問題と解答が一目で分かるよう、見開きで掲載(左ページに問題、右ページに解答&解説)されているため使い勝手がよさそうです。

ただ、一点デメリットを挙げるとすれば、ボリュームがある分(1,000ページ超)、携帯には不便であるということです。

しかし、丁寧な解説が本書の利点でもあるので、この点は仕方のないことかもしれません。

一方、過去5年分の問題を収録している過去問題集が成美堂出版の『詳解 電験三種過去5年問題集』です。

先に紹介した電気書院の過去問題集とは異なり、解答が別冊扱いなので切り離して使用することができます。

また、〝詳解〟とはあるものの、『電験第3種過去問題集』に比べると解説は物足りなさを感じますが、その分コンパクトにまとまっているので、持ち運びには便利です。