これまで、法学検定は2~4級に区分されていましたが、2012年度以降、法科大学院時代に合わせた制度設計の一環として、従来の名称が下記のように変更されました。

法律学を学ぶ上で、最低限押さえておかなければならない基本的な法知識を問う問題(単純に法知識を知っているかどうかを問う程度のレベル)で構成されているのが、このベーシックコース(旧4級)です。 ※ 試験制度の変更により、2012年度以降は、試験科目の問題数が変わっています。 出題範囲も、憲法・民法・刑法・法学入門に限定されており、公式問題集の範囲内での出題が中心(6~7割)なので、それさえしっかり学習しておけば、合格ラインを割るということはありません。 そのため、法学検定ベーシックコースの合格率は極めて高く、例年50~60%台という高い水準で推移しています。 |
実施年度 | 志願者(人) | 受験者(人) | 合格者(人) | 合格率 | 合格ライン(計60問) |
2002年 | 6,610 | 5,794 | 3,721 | 64.2% | 34点以上 |
2003年 | 6,422 | 5,593 | 3,518 | 62.9% | 36点以上 |
2004年 | 5,611 | 4,934 | 2,484 | 50.3% | 33点以上 |
2005年 | 5,070 | 4,492 | 2,748 | 61.2% | 33点以上 |
2006年 | 4,569 | 4,023 | 2,407 | 59.8% | 33点以上 |
2007年 | 4,944 | 4,340 | 2,444 | 56.3% | 33点以上 |
2008年 | 4,045 | 3,592 | 1,815 | 50.5% | 31点以上 |
2009年 | 3,446 | 3,064 | 1,887 | 61.6% | 34点以上 |
2010年 | 3,430 | 3,072 | 1,925 | 62.7% | 34点以上 |
2011年 | 3,273 | 2,882 | 1,798 | 62.4% | 33点以上 |
2012年 | 3,411 | 3,039 | 1,868 | 61.5% | 31点以上 |
2013年 | 3,175 | 2,801 | 1,797 | 64.2% | 32点以上 |
2014年 | 3,226 | 2,834 | 1,614 | 57.0% | 30点以上 |
2015年 | 3,482 | 3,026 | 1,823 | 60.2% | 30点以上 |
試験開始当初に比べると、受験者数の減りが気になりますが、スタンダードコース(旧3級)における、ここ数年の合格率はほぼ安定しており、概ね50%前後で推移しているようです。 ※注:試験制度の変更により、2012年度以降は、級内のコース別が廃止され、試験科目の問題数も変わっています。 法学検定スタンダードコースは、ベーシックコース同様、公式問題集からの出題が中心となるので、その問題集さえしっかりと理解しておけば、合格ラインには十分届く試験といえるでしょう。 |
実施年度 | 志願者(人) | 受験者(人) | 合格者(人) | 合格率 | 合格ライン(計75問) |
2002年 | 9,793 | 8,471 | 5,354 | 63.2% | 一般・司法・企業コース:41点以上 行政コース :43点 |
2003年 | 9,939 | 8,698 | 4,720 | 54.3% | 一般・司法・企業コース:43点以上 行政コース :42点以上 |
2004年 | 8,197 | 7,324 | 3,601 | 49.2% | 45点以上 / 各コース |
2005年 | 6,565 | 5,748 | 2,808 | 48.9% | 45点以上 / 各コース |
2006年 | 6,152 | 5,383 | 2,892 | 53.7% | 45点以上 / 各コース |
2007年 | 5,357 | 4,692 | 2,409 | 51.3% | 45点以上 / 各コース |
2008年 | 4,674 | 4,094 | 2,225 | 54.3% | 45点以上 / 各コース |
2009年 | 3,772 | 3,288 | 1,700 | 51.7% | 42点以上 / 各コース |
2010年 | 2,915 | 2,559 | 1,284 | 50.2% | 42点以上 / 各コース |
2011年 | 3,090 | 2,690 | 1,458 | 54.2% | 45点以上 / 各コース |
2012年 | 2,456 | 2,081 | 1,071 | 51.5% | 40点以上 |
2013年 | 2,133 | 1,788 | 982 | 54.9% | 40点以上 |
2014年 | 1,925 | 1,609 | 849 | 52.8% | 42点以上 |
2015年 | 1,835 | 1,534 | 842 | 54.9% | 43点以上 |
アドバンストコース(旧2級)ともなると、マークシート方式による解答形式とはいえ、単なる法知識が身に付いているかだけでなく、一定水準以上の体系的な法学知識や理解力が求められ、より細かな知識や応用力が問われるため、ベーシックコース(旧4級)、スタンダードコース(旧3級)に比べると難易度はグッと上がってきます。 ※注:試験制度の変更により、2012年度以降は、級内のコース別が廃止されました。 そのため、下位級で習得すべき基礎知識をしっかりとマスターした上で取り組まないと解答へたどりつかない問題も少なくありません。 また、法学検定アドバンストコースは、公式問題集からの出題がメインとなるわけではないため、ただやみくもに市販の問題集を解いているだけでは厳しく、15~20%という低水準で推移している合格率が、上級試験の難しさを物語っています。 |
実施年度 | 志願者(人) | 受験者(人) | 合格者(人) | 合格率 | 合格ライン(計55問) |
2002年 | 4,468 | 3,881 | 804 | 20.7% | 33点以上 / 各コース |
2003年 | 3,187 | 2,794 | 458 | 16.4% | 31点以上 / 各コース |
2004年 | 2,237 | 1,924 | 306 | 15.9% | 32点以上 / 各コース |
2005年 | 2,985 | 2,521 | 399 | 15.8% | 32点以上 / 各コース |
2006年 | 2,396 | 1,982 | 306 | 15.4% | 32点以上 / 各コース |
2007年 | 2,057 | 1,705 | 270 | 15.8% | 33点以上 / 各コース |
2008年 | 1,647 | 1,379 | 250 | 18.1% | 37点以上 / 各コース |
2009年 | 1,445 | 1,216 | 199 | 16.4% | 33点以上 / 各コース |
2010年 | 1,166 | 964 | 190 | 19.7% | 35点以上 / 各コース |
2011年 | 1,146 | 963 | 160 | 16.6% | 34点以上 / 各コース |
2012年 | 1,157 | 952 | 191 | 20.1% | 35点以上 |
2013年 | 1,016 | 867 | 173 | 20.0% | 32点以上 |
2014年 | 847 | 707 | 130 | 18.4% | 35点以上 |
2015年 | 653 | 538 | 102 | 19.0% | 31点以上 |