家電製品アドバイザー試験の合格率top
法律・経営・経理・ビジネス法律・経営・経理・ビジネスIT・Web・情報・通信・電気建築・不動産自然環境・衛生語学・旅行その他
一般財団法人・家電製品協会が認定する〝家電製品アドバイザー〟は、家電製品エンジニアと同様、主に家電製品を取扱うサービス業に従事する者を対象とした民間資格です。

この認定資格を得るには(一財)家電製品協会が実施している家電製品アドバイザー試験に合格しなければなりませんが、そこで気になるのが試験の〝難易度〟です。

一般的に民間資格は国家資格に比べると、合格率は高く取得しやすいと思われていますが、それは本当なのか・・・

ここ最近の試験データを基に、家電製品アドバイザー試験の現状について少し客観的に分析してみたいと思います。
受験者 矢印
アドバイザー試験
【AV情報家電】
矢印
家電製品アドバイザー
矢印
家電製品総合アドバイザー
(更新講習あり:5年毎)
矢印
アドバイザー試験
【生活報家電】
矢印
家電製品アドバイザー
矢印



分析!家電製品アドバイザー試験 合格率の推移状況

2001年にスタートした家電製品アドバイザー試験は《AV情報家電》と《生活家電》の2種目に分かれますが、最近の試験種目別にみた試験合格率は次のとおりです。
《家電製品アドバイザー試験:一般試験》
AV情報家電 生活家電
受験者 合格者 合格率 受験者 合格者 合格率
H22.3(18回) 3,243 993 30.6% (-10.0) 2,704 934 34.5% (-5.5)
H22.9(19回) 3,685 1,076 29.2% (-1.4) 2,923 1,446 49.5% (+15.0)
H23.3(20回) 2,416 950 39.3% (+10.1) 2,201 854 38.8% (-10.7)
H23.9(21回) 3,126 1,378 44.1% (+4.8) 2,317 1,114 48.1% (+9.3)
H24.3(22回) 3,004 1,135 37.8% (-6.3) 2,532 970 38.3% (-9.8)
H24.9(23回) 未確認 未確認
H25.3(24回) 未確認 未確認
H25.9(25回) 2,806 743 26.5% (----) 2,015 418 20.7% (----)
H26.3(26回) 2,187 567 25.9% (-0.6) 1,680 433 25.8% (+5.1)

《家電製品アドバイザー試験:科目受験》
AV情報家電 生活家電
受験者 合格者 合格率 受験者 合格者 合格率
H22.3(18回) 1,514 584 38.6% (-14.5) 1,040 439 42.2% (-5.4)
H22.9(19回) 1,439 564 39.2% (+0.6) 1,075 766 71.3% (+29.1)
H23.3(20回) 1,378 835 60.6% (+21.4) 869 381 43.8% (-27.5)
H23.9(21回) 1,397 796 57.0% (-3.6) 1,066 684 64.2% (+20.4)
H24.3(22回) 1,023 519 50.7% (-6.3) 740 414 55.9% (-8.3)
H24.9(23回) 未確認 未確認
H25.3(24回) 未確認 未確認
H25.9(25回) 1,345 478 35.5% (----) 1,195 321 26.9% (----)
H26.3(26回) 1,078 374 34.7% (-0.8) 918 438 47.7% (+20.8)
さらに、年度別の各数値の推移が一目で分かるよう、上記データを基に折れ線グラフに置き換えた資料がこちらです。
試験合格率の推移グラフ
試験種目別に見ると、AV情報家電よりも生活家電の方が、合格率はやや高めの水準で推移しているようですが、どちらの種目にも言えることは、回によってその変動が激しく不安定な推移を示しているということです。
受験資格 特になし
試験日 年2回(3月と9月の日曜日)※ ただし、地区限定で水曜日も実施!
受験料 AV情報家電・生活家電 …… 各 9,230円
2種目併願 ……………………  15,410円
試験科目 AV情報家電 …… 「商品知識・取扱」「CS・法規 (共通)」
生活家電 …………「商品知識・取扱」「CS・法規 (共通)」
試験時間 75分 / 各科目
出題形式 マークシート方式 (五肢択一 / 穴埋め / 正誤判定問題 など)
問題数 計20問(200点満点)/ 各科目
試験地 全国の主要都市(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島 など)
実施団体 一般財団法人 家電製品協会 認定センター
〒100-8939 東京都千代田区霞が関3-7-1 霞が関東急ビル5階
TEL:03-6741-5609

《試験科目の詳細》
試験科目 対象機器・項目 等
AV情報家電 商品知識

取扱
1.デジタル信号
2.テレビ放送
3.テレビ受信機
4.デジタルディスクレコーダー
5.デジタルビデオカメラ
6.デジタルカメラ
7.AVシステム・オーディオ機器
8.AV機器の接続・設定
9.ナビゲーションシステム
10.パソコン
11.プリンター
12.電話・ファクシミリ
13.インターネット・AVネットワーク
14.電池
15.電源・スマートハウス
16.防じん・防水
CS・法規
(共通)
1.CS総論
2.礼儀・マナーの基本
3.販売前のCS
4.販売時のCS
5.販売後のCS
6.不具合発生時のCS
7.環境・省エネに関する法規
8.消費者とのコミュニケーションに際して留意すべき法規
9.独禁法および関連ルール
10.製品安全に関連する法規
 生活家電
商品知識

取扱
1.エアコン
2.空気清浄機
3.除湿機
4.加湿器
5.扇風機
6.換気扇・浴室暖房換気扇
7.冷蔵庫
8.電子ジャー炊飯器
9.電子レンジ
10.IHクッキングヒーター
11.ジャーポット・電気ケトル
12.ホームベーカリー・ジューサー
13.洗濯機・洗濯乾燥機
14.掃除機
15.ふとん乾燥機
16.アイロン
17.照明器具
18.エコキュート
19.温水洗浄便座
20.火災報知器
21.太陽光発電システム
22.スマートハウス
23.電源
24.電池
25.電気暖房器具
26.全項目共通事項(家電リサイクル法など)
※ CSとは? …(Customer Satisfaction)の略。顧客満足





合格率・合格基準からみた家電製品アドバイザー試験の難易度

先に示した試験データからも見てとれるように、合格率は実施回によって激しく変動しています。

これは、家電製品アドバイザー試験が、原則〝絶対評価(規定の合格基準さえ満たせば合格できる試験制度のことで、問題の難易度によって合格者数が大きく変動しやすい)〟試験であるがために、本試験問題の難易度によって合否者の数が大きく変わってきてしまうからです。
配点・合格基準

チェック各科目とも200点満点(計20問 × 1問につき10点)
   ※ 1問につき5つの解答が求められる正誤判定・穴埋め問題等については各2点

チェック原則、満点の70%(140点)以上の得点があった者を合格者とする
しかし、試験合格率は概ね40~50%台(回によってはそれ以上、それ以下もありますが…)と、比較的、高水準で推移していること、また、出題形態がマークシート方式であることなどを踏まえると、家電製品アドバイザー試験は独学でも十分合格が狙えるレベルの試験であるといえるではないでしょうか。