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しかし、一般的に超難関資格と呼ばれ、専門の資格スクール講座の利用が、ほぼ欠かせない公認会計士試験や司法書士試験などに対し、気象予報士試験は独学で合格を手にしている方も少なくないようです。
\ | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
平成26年 (2014年) |
1月(41回) | 3,391 | 134 | 4.0% |
8月(42回) | 3,275 | 161 | 4.9% | |
平成27年 (2015年) |
1月(43回) | 3,116 | 130 | 4.2% |
8月(44回) | 3,153 | 125 | 4.0% | |
平成28年 (2016年) |
1月(45回) | 2,902 | 130 | 4.5% |
8月(46回) | 3,089 | 127 | 4.1% |
そこで、特に愛用者の多い定番の参考書をはじめ、気象予報士試験対策に利用できそうな書籍をいくつかリストアップしておくので、資格に興味のある方は少し参考にしてみてください。
※注:下記に紹介する参考書や問題集が必ずしも気象予報士試験対策に欠かせない必須教材であるとは限りません。また、学習上、使いやすいと感じられる教材は、各受験者の能力(現時点での習熟度)や好み等で評価は変わってくるため、あくまで参考程度としてお受け止め下さい。

気象予報士試験の試験委員長を務めたこともある小倉義光氏の書籍で、かつては試験対策の〝バイブル〟とまで言われていたほど定番の一冊。 もともとは、大学の教養課程で初めて気象学を学ぶような人を対象としたテキストとして書かれたもののようであるが、気象学の知識が理解できるよう、うまくまとめられているため、法規を除く学科試験(一般知識)対策は、本書をベースに理解を深めていけばよいとする意見も少なくない。 とはいえ、本書は、ある程度知識を持った(高校レベル程度の物理や数学知識)読者を対象としているような節も各所に見られるため、これから初めて気象学について学ぼうと考えている入門者にとっては、理解しづらい面もある。 ![]() 単なる試験対策本としてでなく、気象予報士になってからも利用価値がある参考書が本書である。 内容も濃く、基礎力以上の知識が身に付くため、メインテキストとしては使い勝手は悪いが補強教材しては重宝されるだろう。 しかし、他の参考書に比べると、価格が高い(15,750円)ため、手元に置いておきたいところではあるが、予算に余裕がない受験者にとっては、その点がネックとなってくる。 |
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TBSの〝お天気キャスター〟として活躍している真壁京子さんが書いた気象予報士試験対策向けの参考書。 数学嫌いの受験者を意識した内容に務めているため、文系出身者でも読みやすい配慮が随所に見られる。 本書は単なる丸暗記ではなく、数式の意味を理解することに重点を置いていることから、数学嫌いの受験者が気象予報士試験の全体像を理解する入門書として利用するのであれば、価格も手ごろで、一見の価値あり。 ![]() 気象学をはじめて勉強するようなビギナー受験者にとっては、どんなに易しく書いたと言われても、その内容を理解するのは容易なことではないため、試験対策を意識する前に、まずは基本的な気象や大気のしくみについて理解することからはじめてみるのもよいだろう。 そこで、おすすめなのが『図解気象・天気のしくみがわかる事典』である。 カラー写真や図(衛生画像や地上天気図、高層天気図など)を使ったこの手の書籍は数多くあるが、中でも本書は非常に分かりやすい。 本書をマスターしたからといって、気象予報士試験に必ず合格できるというものではないが、気象や天気の仕組みを理解するという意味において、非常に入り込みやすい参考書(入門書)だと感じられる。 ![]() 気象予報士試験対策に徹した内容ではないため、そこそこ知識のある方が読むと物足りないと感じられるかもしれないが、フルカラー、かつ豊富な写真画像を使って、さまざまな気象現象が起こるしくみをかわりやすく解説しているため、天気図の見方や予報のための基礎知識を学ぶという点においては、先に紹介した『図解気象・天気のしくみがわかる事典』と同様、読みやすい内容に仕上がっている。 また、価格も手ごろなため、気象予報士に興味はあるが、どんなことを学ぶのかというビギナー受験者の入門書としてもおすすめできる一冊と言えるかもしれない。 |
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