eco検定の過去問題top
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東京商工会議所が実施しているeco検定試験は、すべてマークシート方式による選択問題として出題されるため、記述式問題などに比べると受けやすい試験であることは間違いありません。

また、下記に示した試験結果からも見てとれるように、合格率は非常に高い水準で推移しており、難易度的にはそれほど高くない印象を受けます。
受験者数 合格者数 合格率
2014年
(H26)
7月(第16回) 12,094 6,376 52.7%
12月(第17回) 13,059 6,342 48.6%
 2015年
(H27)
7月(第18回) 11,871 7,390 62.3%
12月(第19回) 11,978 6,314 52.7%
 2016年
(H28)
7月(第20回) 11,342 8,389 74.0%
12月(第21回) 10,162 6,821 67.1%
しかし、何ひとつ試験対策をしていない者が容易に合格できるような試験かというとそうでもありません。

そこで、eco検定試験では、どんな内容の問題が出題されるのか・・・?

また、マークシート方式とはいえ、いったいどのような形で出題されているのか・・・??

過去問題を振り返りながら、eco検定試験の出題傾向や出題パターンについて、少し分析してみることにしましょう。




コレだけは押える!eco検定試験の過去問題

eco検定で出題される問題数は、第21回試験時点、85問(第15回までは90問出題:設問7が3択型の新形式で1問2点に変更)なので、1問あたりにかけられる平均所要時間は、計算上〝約1分24秒〟となります。
出題数 第16回以降、85問(それまでは90問)
試験時間 120分
出題形式 マークシート形式 (選択問題)
合格基準 100点満点中、70点以上の得点
受験料 5,400円(税込み)
しかし、過去問題を振り返ってみると、設問ごとにその出題パターンは大きく異なってくるため、必ずしもすべての問題が同じような時間配分で解けるとは限りません。

その主な出題パターンは、次のようなものですが、誤った選択肢を1つ選んで解答欄を埋めてしまうと、正解のない語群の中から誤った選択肢を選ばざるを得ないような〝語群選択問題【下記:過去問題の出題例】〟などもみられることから、設問によっては、非常に侮れない出題パターンもあるようです。
チェック正誤判定問題・正答選択問題・文章穴埋め問題・語群選択問題・語句説明問題 …など

   ※ 各出題パターンの詳細については次項で触れます。
そのため、どのような形で問われても、迷わず答えられるよう、各キーワード毎に正確な知識を身に付けておくこと(つまり、語句と意味をしっかりと結びつけて記憶・理解しておく)が大切です。
次の文章のア~オの[  ]の部分にあてはまる最も適切な語句を、下記の語群から1つ選び、その番号を解答欄に書き入れなさい。

動物の食料は、直接・間接に植物が光合成によって生産する[ ア ]に多く頼っている。食物連鎖は、食べる側より食べられる側の数が一般的に多く、食物を[ イ ]、動物を[ ウ ]といい、右の図のような三角形を[ エ ]という …… (省略)

《語群》
① 分解者  ② 生産者    ③ 消費者  ④ 利用者   ⑤ 生態系ネットワーク  ⑥ 生態系ピラミッド  ⑦ 無機物
⑧ 有機物  ⑨ 栄養塩循環  ⑩ 食物網  ⑪ 生物濃縮  ⑫ 生物蓄積       ⑬ 生物濾過(ろか)




分析!eco検定試験の出題傾向・出題パターン

eco検定は、比較的、まだ歴史の浅い試験(第1回:2006年)ですが、年2回(7月・12月)実施されていることから、試験問題に関するデータ(過去問題など)は、それなりに蓄積されているので、本試験の出題傾向や出題パターンに関しては、ある程度、予測することができます。
出題パターンの分析
これまでの過去問題を振り返ってみると、eco検定試験の出題パターンは、ほぼ決まっており、実施回によって、それほど大きな変化はみられません。

また、eco検定試験は、出題パターンによって配点が異なってきますが、不適切文章選択問題(各2点)を除くと、各1点の配点になっているようです。
本試験で見られる主な出題パターン例
正誤判定 各1点 次のア~コのうち、内容が正しいものには①を、誤っているものには②をマークしなさい。
適語選択 各1点 次のア~コの文章が説明する内容に該当する最も適切な語句を、下記の中から1つ選び、その番号をマークしなさい。
次のア~コの文章の[  ]の部分に当てはまる最も適切な語句を、下記の中から1つ選び、その番号をマークしなさい。
文章穴埋め 各1点 「●●●」について述べた、次の文章のア~オの[  ]の部分に当てはまる最も適切な語句を、下記の語群の中から1つ選び、その番号をマークしなさい。
語句説明 各1点 次のア~コの語句の説明として最も適切な文章を、下記の選択肢から1つ選び、その番号をマークしなさい。
不適切文章選択 各2点 「●●●」に関する次の①~④の記述の中で、その内容が最も不適切なものを1つだけ選び、その番号をマークしなさい。

出題状況 [参考:第7回試験]
設問1 正誤判定 10問 各1点 10点
設問2 文章穴埋め 10問 各1点 10点
設問3 適語選択 10問 各1点 10点
設問4 文章穴埋め 10問 各1点 10点
設問5 不適切文章選択 5問 各2点 10点
設問6 穴埋め(4択) 10問 各1点 10点
設問7 文章穴埋め 10問 各1点 10点
設問8 語句説明 10問 各1点 10点
設問9 穴埋め(3択) 10問 各1点 10点
設問10 不適切文章選択 5問 各2点 10点
90問 --- 100点
分野別出題比率の分析
eco検定試験の問題の約8~9割は基本的に公式テキストからの出題となります。

※ 補足情報:2017年1月に改訂6版の新テキストが発売。

参考までに第21回eco検定試験の過去問題を分析してみると、各分野ごとの出題比率は、概ね次のような形になりますが、この分析結果によると、特に環境問題を取扱っている第3章からの出題が目立ちます。
出題比率の分析 【参考:第21回試験より】
分野 問題数 出題比率
第1章 持続可能な社会に向けて 6問 7%
第2章 地球を知る 地球の基礎知識 4問 5問 6%
いま地球で起きていること 1問
第3章 環境問題を知る 地球温暖化 8問 49問 58%
エネルギー 7問
生物多様性・自然共生社会 10問
地球環境問題 3問
循環型社会 9問
地域環境問題 9問
化学物質 2問
震災関連・放射性物質 1問
第4章 持続可能な社会に向けたアプローチ 10問 12%
第5章 各主体の役割・活動 各主体の役割・活動 6問 14問 16%
パブリックセンター ---
企業の環境への取組み 7問
個人の行動 1問
NPO、主体を超えた連携 ---
公式テキスト外 1問 1%
合計 85問 100%
また、基本的に公式テキストからの出題がメインとはいえ、近年の出題傾向を分析してみると、単なる丸暗記では答えられないようなこれまでにない新しい設問もちらほら出はじめています。

さらに、そのとき話題となったテーマを中心に、時事的な問題として出題される傾向があるので、基本テキストだけでなく、必要に応じて新聞環境白書などに目を通しておくことが大切です。

なお、なお、環境問題は常に変化を続けていることもあり、eco検定は現在、再チャレンジで合格された方を対象に「eco検SEEKER」と呼ばれる認定制度を新たに設け、認定証と認定バッジを付与しています。

例:eco検SEEKER2016に申請する場合:2013年度以前のeco試験(第1回~第15回試験)の合格者、かつ、2016年度試験(第20回~第21回試験)に再チャレンジして合格した者が対象。詳細については公式サイトまで。