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※ 2013年、ビジネス能力検定はジョブパスという名称に変更しており、出題形式や試験時間等に変更が見られます。
いわば、新入社員が新人研修などで学ぶようなことを、入社前に習得してしまおう!程度のレベルなので、資格取得によって、就職や昇進の際、評価(優遇)されるようなことは、まず期待できません。
にもかかわらず、ビジネス能力検定ジョブパス3級は、毎年2~3万人規模の受験者がおり、累計では70万人以上の方が出願している人気の高い検定試験です。
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そこで、本試験では、いったどのような内容の問題が出題されているのか…!?
気になる過去問題をいくつか紹介しておきましょう。
制限時間は60分(10:30~11:30)なので、出題問題数と試験時間を踏まえると、計算上、1問当たりの持ち時間は約〝1分40秒〟となりますが、見直し時間等を考慮すると〝1分30秒〟程度(過去問をみると、30秒もあれば解ける問題も目立ちますが…)で解答を導き出すのが理想的かもしれません。
なお、基礎能力レベルとはいえ、設問によっては選択肢に迷うような問題も見られることから、本試験会場では常に時間配分を意識しながら解ける問題から解き、時間が掛かりそう・・・難しそう・・・と感じた問題は後回しにするのも、この種の試験テクニックには必要です。
では、さっそく、いったいどのような問題が出題されているのかを肌で感じ取ってもらうため、ビジネス能力検定ジョブパス3級試験で実際に出題された問題(いわゆる、過去問題)の一部をいくつか載せておくので、興味のある方はチャレンジしてみて下さい。
![]() 問題1:次のに入れるべき適切な字句を選択肢から選べ。 (1)大手のスーパーやデパートなどの小売業者や流通業者が独自に企画し、一般的に大手メーカーが製造するものより低価格であることを特徴とする商品を[ ]という。 【選択肢】ア.プライベートブランド イ.ナショナルブランド ウ.ローカルブランド (2)情報検索サイトで、企業などが自社のホームページを上位に表示するための技術と手法のことを[ ]という。 【選択肢】ア.SNS イ.SEO ウ.BCC (3)書籍や音楽、映画、美術など、思想または感情を創作的に表現したものを独占的に支配して利益を受ける権利のことを[ ]という。 【選択肢】ア.著作権 イ.商標権 ウ.肖像権 問題2:次の各問に答えよ。 (1)仕事の基本となる意識について、適切なものを選択肢から選べ。 【選択肢】 ア.協調意識とは、組織の一員としての立場を理解して、周囲への配慮を怠らないように仕事を進めることである。 イ.目標意識とは、必ず達成できる目標設定をすることによって、日々の目標を達成していくことである。 ウ.コスト意識とは、設備費、人件費などの費用に対して、その生み出す価値の大小に関わらずコストを削減していくことである。 (2)就業中のマナーや態度に関する記述の正誤の組み合わせとして、適切なものを選択肢から選べ。 a.勤務時間中、先輩に仕事の相談をする際、「ご相談があるのですが、よろしいですか」と一言断わりを入れてから話をはじめた。 b.30 分程度の離席で済むと思ったので、まわりの人に特に何も言わずに席をはずした。 c.外出中にお客さまから電話が入る可能性があったので、社内の人に電話があったらこちらから折り返す旨を伝え、自分に連絡してほしいとお願いして出かけた。 【選択肢】
問題3:次の用語の説明として適切なものを選択肢から選べ。 (1)サミット 【選択肢】 ア.有力な経済新興国である、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの総称のこと。 イ.アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、日本などの主要先進国の首脳による会議のこと。 ウ.中国やインドなどの有力な新興国に次いで、新たな経済大国に成長する高い潜在性があるとされるイランやインドネシア、エジプトなどの国々の総称のこと。 (2)有効求人倍率 【選択肢】 ア.雇用者全体に占める、契約社員や派遣社員などの非正規社員の割合のこと。 イ.総務省統計で毎月発表される、労働力人口に占める完全失業者の割合のこと。 ウ.公共職業安定所に登録された、ある月の総求職者に対する求人総数の割合のこと。 (3)マイナンバー制度 【選択肢】 ア.社会保障や税、災害対策の分野で関連する複数の機関に存在する個人の情報が、同一人物であることを、番号を活用して確認するための制度のこと。 イ.契約後、原則8 日以内であれば電話勧誘販売、生命保険、不動産取引、マルチ商法などを無条件で解除できる制度のこと。 ウ.自動車メーカーなどが設計・製造上の問題によって製品に欠陥が生じたり、生じる恐れがある場合、製造者が回収して製造番号を確認し、無償修理、交換、返金などを行う制度のこと。 問題4:次の各問に答えよ。 (1)出張による取引先訪問の準備から帰社までの行動の手順について、適切なものを選択肢から選べ。 ① 出張目的を明らかにして、スケジュールを作成する。 ② 出張先から仕事の経過を上司に電話などで報告する。 ③ 報告書の作成と交通費などの出張経費の精算をする。 ④ 上司に出張の目的やスケジュールを説明し許可をとる。 ⑤ 関係部署へ出張の予定を周知する。 【選択肢】 ア.④→①→②→⑤→③ イ.①→④→⑤→②→③ ウ.①→⑤→④→③→② (2)電話をかける際の基本について、適切なものを選択肢から選べ。 【選択肢】 ア.お客さまが不在だったので伝言をお願いし、伝えた相手の名前を確認した後に「外出先はどちらでしょうか?」と、念のため行き先の確認をしてから電話を終えた。 イ.お客さまが不在だったため「〇〇の件で電話があったことをお伝えください」と伝言をお願いしたが、伝えた相手の名前をたずねるのは失礼なため確認せずに電話を終えた。 ウ.お客さまが不在だったため「伝言をお願いしたいのですが」と丁寧な表現を用いて伝言をお願いし、伝えた相手の名前を確認した後に、先方が電話を切るのを待って、自分も電話を切った。 問題5:次のケースを読んで各問に答えよ。 【三島恵さんのケース】 三島恵は、旅行代理店ワールド・トラベルに入社し、駅ビル内の店舗に配属されてから10カ月になる社員である。現在は、上司の桐生店長のもと、先輩社員の小笠原の指導を受けながら、接客、チケットの手配、チラシ配布などの店舗業務を、一通り行っている。 ある朝、出勤した三島は事務室の壁に掲示された行動予定表で、今日の予定を確認したところ、9時から桐生店長のお客さまである山口さまが商談で来店される予定であることを確認した。また、10時に小笠原と三島のお客さまである秋田さまが来店される予定となっていた。小笠原は昼過ぎまでお客さまを訪問しており、三島は秋田さまの接客を任されている。 三島が自分の席に戻ろうとしたところ、桐生店長から呼び止められた。 桐生店長「三島さんも知ってのとおり、今、当社の全店舗でグルメツアーの販売コンテストが行われています。当店は現在トップですが、2位と3 位の店舗の追い上げが激しいので、今月は特に、お客さまにグルメツアーをお勧めしてください。9時に来店される山口さまにもグルメツアーの説明をします。お見えになったらカウンター奥の打ち合わせスペースにご案内してください。」 三島はグルメツアーのパンフレットを用意し、桐生店長に渡した。 しばらくして、山口さまが来店された。 (1)山口さまを打ち合わせスペースに案内する際の三島の行動について、適切なものを選択肢から選べ。 【選択肢】 ア.山口さまを打ち合わせスペースに案内して席をすすめ、山口さまを残して桐生店長に山口さまが来店されたことを伝える。 イ.桐生店長に山口さまが来店されたことを伝えた後で、山口さまを打ち合わせスペースに案内して、桐生店長が来るまでグルメツアーの商談を進めておく。 ウ.山口さまに受付でお待ちいただき、桐生店長に山口さまが来店されたことを伝えて、桐生店長と一緒に山口さまを打ち合わせスペースへ案内する。 |
そのため、この程度のレベルであれば、市販のテキストや問題集を使った独学で十分対応できるはずなので、大半の受験者は、ビジネス能力検定向けに発行されている公式テキストや問題集を利用しているようです。
ただし、この種のテキストや問題集に関しては好みもあるので、ジョブパス3級に関しては自分が使いやすいと感じた市販テキストや問題集を利用すれば特に支障はないはずです。
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