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同試験は、1999年(平成11年)にスタートした民間資格で、2016年度は約2万人(試験は年2回)の受験者がチャレンジしています。
そこで、思いのほか人気のある食生活アドバイザー検定とはいったいどんな試験なのか、これまでの試験結果を基に各階級(3級・2級※)の合格率や特徴についてまとめておくので、試験に興味のある方は少し参考にしてみてください。
※ 食生活アドバイザー検定に1級試験はありません(2017年7月末現在)。

資格区分 | 民間資格 |
受験資格 | 特になし |
試験日 | 年2回(7月・11月) |
受験料 | 2級:7,300円 / 3級:4,700円(2級と3級併願は12,000円) |
受験地 | 札幌、仙台、さいたま、千葉、東京、横浜、新潟、金沢、静岡、名古屋、大阪、神戸、広島、福岡(参考:第38回) |
試験時間 | 2級:90分(13:30~) / 3級:90分(10:30~) |
出題形式 | 2級 … マークシート方式(6肢択一)と記述式 3級 … マークシート方式(5肢択一) |
出題範囲 | ① 栄養と健康(栄養・病気予防・ダイエット・運動・休養など) ② 食文化と食習慣(行事食・旬・マナー・配膳・調理・献立など) ③ 食品学(生鮮食品・加工食品・食品表示・食品添加物など) ④ 衛生管理(食中毒・食品衛生・予防・食品化学・安全性など) ⑤ 食マーケット(流通・外食・中食・メニューメイキング・食品販売など) ⑥ 社会生活(消費経済・生活環境・消費者問題・IT社会・関連法規など) |
合格基準 | 満点の60%以上 |
実施団体 (問合せ先) |
一般社団法人 FLAネットワーク協会(〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-15-10大山ビル2F) 食生活アドバイザー検定事務局(TEL:0120-86-3593) |
\ | 受験者 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
平成28年 | 第35回(7月) | 7,511 | 6,828 | 3,498 | 51.2% |
第36回(11月) | 未確認 | 6,544 | 3,707 | 56.6% | |
平成29年 | 第37回(7月) | 6,701 | 6,147 | 2,977 | 48.4% |

上記グラフを見る限りでは、緩やかな減少傾向にありますが、第30回(平成25年)試験の受験者数は3,118名(実受験者数:2,894名)と現在の2分の1ほどであり、その頃に比べればだいぶ増加したと言えるでしょう。
この1~2年の間で、なぜ受験者数が急増したのか不思議かもしれませんが、おそらく、ユーキャンが行っていた資格挑戦プロジェクトの影響が大きいのではないかと思われます(当時、モデルのローラさんが食生活アドバイザー検定試験に挑戦し、7月試験に見事合格しましたが、その新CMがスタートしたのが2015年1月のことであり、2015年7月試験では、7,157名の受験者がいたので、受験者増と一致します)。
ちなみに、実受験者とは試験日に実際に試験を受けた人のことですが、資料によると、毎試験、受験者全体の約10%が何らかの理由(多忙により都合が悪くなった、体調を崩した、モチベーションが下がり受けたくなくなった…などの理由が考えられる)により試験を受けていないことが分かります。
一方、下記グラフは食生活アドバイザー検定3級試験の合格率の推移状況です。

そのため、計算上は2人に1人は試験に合格していることから、比較的合格しやすい試験と言えそうです。
\ | 受験者 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
平成28年 | 第35回(7月) | 3,723 | 3,372 | 605 | 17.9% |
第36回(11月) | 3,904 | 3,541 | 935 | 26.4% | |
平成29年 | 第37回(7月) | 3,446 | 3,169 | 1,235 | 39.0% |

しかし、実受験者数と合格者数の開きは3級試験以上で、上位級ならではの厳しさがうかがえます。
そこで、次に試験の合格率をグラフ化してみました。

特に注目すべきは変動の激しさで、第35回試験においては合格率が20%(マイナス19.8ポイント減)を下回っており、受験者泣かせの試験であったことがうかがえます。
食生活アドバイザー検定試験は、2級・3級問わず絶対評価試験なので、合格ラインを超える得点を稼げれば試験に合格できることから、このように合格率が激しく変動していることを踏まえると、どうやら回によって本試験問題のレベル(難易度)に差があり、不安定なようです。
そのため、2級試験は3級試験に比べて、より運に左右されやすい試験と言えるかもしれません(つまり、難問が多い回に受験してしまうと、合格基準を満たす得点を稼ぐことができない人が続出し、結果、不合格となってしまう…)。
下記に示す資料は、食生活アドバイザー検定2級・3級試験の合格率を比較したグラフです。

特に2級は3級に比べると、平均20ポイントほども合格率がダウンするので、しっかりと計画立てた試験対策を行わなければ合格は厳しい状況にあるようです。
そこで、できるだけ一発合格したいと臨んでいる方は、試験直前に開催される合格講座やユーキャンの通信講座などを利用するのも一法かもしれません。
ちなみに、合格講座は(一社)FLAネットワーク協会が行っていますが、同協会は食生活アドバイザー検定を実施している主催団体なので、非常に効果の高い対策講座と言えるでしょう。
