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しかし、受験者が多い割には試験に関する情報が乏しいため、いったいどんな教材を使って勉強したら良いのか分からないという教材選びで悩んでしまう独学者もいるようです。

※注:当ページで紹介するテキスト(参考書)が試験対策に欠かせない必須教材というわけではありません。あくまで参考程度にお受け止め下さい。
初版は2006年発行の古いテキストですが、エックス線作業主任者試験対策のバイブル的存在であり、本書で合格を手にしている受験者は多いようです。
気になる内容はというと、本書は試験科目と同じ4つの章(プラス、最終章に模擬試験問題を収録)で構成されており、分野ごとに学習することができる特にこれといって真新しい要素はないオーソドックスなテキストといえますが、実際に目を通してみて感じたことは、確かに非常によくまとまっていて学習しやすいといった印象を受けます。
各章は、さらにいくつかの節に分かれており、各節内では、まず最初に出題傾向や本試験で狙われやすい重要ポイントを簡潔に示してくれているので、いったいどういった点を重点的に学習(理解)すればよいのかをザッと把握することができます。
また、各ポイントも合格レベルに必要な程度の解説があり、随所に問題を挟むことで知識の理解度をその都度確認することができるため、エックス線作業主任者試験向けの教材としては良書と言ってよいテキストといえるのではないでしょうか。
ただ、あくまで試験対策用のテキストとして評価できるというだけで、エックス線の知識がまったくないビギナー受験者にとって使いやすいかというと疑問が残るところです。
つまり、初学者には必ずしも解りやすい説明がなされているとは言えない(数学が苦手な方には、計算問題の説明などは少し分かりにくいかも…)ということです(ただし、この点は特殊な専門知識なので、他のテキストにも同じようなことは言えますが…)。
とはいえ、現在、販売されている試験対策用の市販教材の中では、おススメできる良書なので、教材選びに迷っている方は、まず本書を手にとって中身をチェックしてみる価値はありそうです。
なお、本書は改訂版(2014年)が出ているので、効率よく勉強したい方は、できれば近年の出題傾向を踏まえた内容に見直した改訂版の利用をお勧めします。
テキスト名 | エックス線作業主任者試験徹底研究 |
著者 / 編者 | 平井昭司 / 佐藤宏 他 |
出版社 | オーム社 |
価格 / ページ数 | 3,024円 / 247 P |
おすすめ度 | ![]() |
先に紹介した『徹底研究』と同様、オーム社のテキストが『やさしく学ぶエックス線作業主任者試験』です。
本書も基本的に試験科目と同じ4章(さらに各章は複数の節に分かれる)に分けて学習することになりますが、『徹底研究』と大きく異なる点は、次の3点です。
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しかし、本書は少し古く、改訂版も出されていないようなので、近年の出題傾向に踏まえた対策が行えないという点でマイナス点となります。
テキスト名 | やさしく学ぶエックス線作業主任者試験 |
著者 / 編者 | 加藤潔 |
出版社 | オーム社 |
価格 / ページ数 | 2,808円 / 216 P |
おすすめ度 | ![]() |
エックス線作業主任者試験は、過去に出題された問題が繰り返し出される傾向が強いため、理解よりも短期間で合格することを最優先するのであれば、テキストよりも過去問が重視される試験です。
そのため、手元に置いておきたいテキスト(参考書)は、基本的に上記2冊のうちどちらか1冊あれば十分と言えますが、好みの問題、あるいは個々の学力によって説明の分かりやすさは異なってくるため、できれば内容をチェックした上で選択してほしいところです。
本試験で求められる学力は、高校の数学レベルもあれば十分かと思われますが、中学あたりから数学が苦手になったという方にとっては、試験対策用のテキストに載っている解説を読んだだけでは理解できない場合があります。
極端な話し、計算問題をすべて捨ててしまっても合格することは可能ですが、本試験では毎回3~5問程度の計算問題が出題されるため、合格を確実なものにするためにも、できればある程度の学力を身に付けた上で試験に臨みたいところです。
そこで、エックス線作業主任者試験の計算問題に役立ちそうなテキスト(参考書)を2点ほど挙げておくので、中学・高校レベルの学力が怪しいという方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
指数・対数が苦手だという方に役立ちそうな参考書が『坂田アキラの指数・対数が面白いほどわかる本』です。
タイトルどおり、まったく知識がないという方でも1から学べるような入門レベルの優しい解説がなされているので、指数・対数が苦手だという方は、本書で初歩的な学力は身に付くはずです。
中学レベルの数学すら怪しいという方におススメしたいのが『語りかける中学数学』です。
本書は、丸暗記ではなく、あくまで理解力を重視したテキストなので、平方根などの初歩的な知識を理解するのに役立ちます。
ただし、本書はあくまで中学数学を理解するための教科書であり、試験とは関係のない内容も収録されているため、ボリュームもあり価格も高めなので、少しでも費用を抑えたいという方にはあまりおススメしません。